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アフリカ豚コレラの感染豚、死骸が台湾に漂着 FAO報告書
2019年11月16日 22:19 
発信地:北京/中国 [ 中国 台湾 中国・台湾 ]


【11月16日 AFP】台湾で先週、アフリカ豚コレラ(ASF)に感染した豚の死骸が漂着していたことが分かった。国連(UN)食糧農業機関(FAO)が14日に発表した、最新の報告書で明らかになった。

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 中国政府は昨年8月、ASFの発生が国内で初めて確認されたと発表。それ以降、中国本土では飼育豚に壊滅的な影響が出ている。


 FAOによると、中国本土の福建(Fujian)省に近い、台湾の小金門(Xiaojinmen)島近海で今月6日、豚の死骸が浮いているのが見つかった。死骸を検査した結果、中国本土に大打撃をもたらしたASFと同じ流行株の陽性反応を示したという。

 FAOは、豚の死骸の漂着が報告されたのは今年6月以降で初めてとした上で、福建省における直近のASFの発生は昨年12月だったと指摘した。

 中国南西部の雲南(Yunnan)省では今月、新たなASFの流行が発生。中国で確認されたASFの流行は、32の省と地域で計163件となった。

 公式統計は、昨年8月にASFが最初に確認されて以来、100万頭近くの豚が殺処分されたとしているが、実際よりも少なく見積もっていると広くみなされている。

 先月AFPの取材に応じた養豚業者によると、ASFの被害を受けた農家の中には、政府に申告せずに感染した豚をひそかに売却したり、死骸を廃棄したりする者もいるという。(c)AFP