都知事選、小池氏の表明時期焦点に 再選へ布石着々
https://www.jiji.com/jc/article?k=2019111300877&;g=pol

 札幌移転案が判明した直後の10月中旬、小池氏はテレビ番組に連日出演し、東京開催の意義を主張。

ある都幹部は「当初の世間の反応は『移転も仕方ない』だったが、次第に『国際オリンピック委員会(IOC)はひどい』に変わった」として、小池氏への同情が集まったと説明。
札幌移転の経費を都が負担しない方向で合意したことも、失点を防いだとみている。

 今後の焦点は小池氏の出馬表明時期。知事選日程が決まった13日午後、同氏は「毎日知事として励んでいる」と記者団をけむに巻いたが、先の幹部は「現職の強みは、公務で自身をアピールできること。ぎりぎりまで表明しないのでは」。

 都は12月に長期戦略の柱となる主要事業を公表する予定で、小池氏が重点施策とする少子化対策も盛り込む。これが事実上の選挙公約になるとの見方もある。
11月下旬には小池氏が政治資金パーティーを開く予定で、再選への布石を着々と打っている。

 自民党都連は対抗馬を立てる方針だが「現職に挑むので、来年度予算に関する答弁など小池氏の動きをよく見る必要がある」(自民都議)と早期擁立に慎重。
共産など他の野党会派は統一候補擁立も視野に動いているが「まだ適任者が見つからない」(野党都議)状況だ。