※統一21

北朝鮮外務省は、非核化をめぐるアメリカとの協議について談話を発表し、年末までに打開策を示すよう求めるとともに「クリスマスのプレゼントに何を選ぶかは、すべてアメリカの決心にかかっている」として、何らかの対抗措置をとる可能性を示唆し、けん制しました。

北朝鮮は、非核化をめぐるアメリカとの協議で、制裁の解除や米韓合同軍事演習の完全な中止など、アメリカによる敵視政策の撤回を求めていて、年末までに協議の打開策を示すよう求めています。

こうした中、北朝鮮外務省でアメリカを担当するリ・テソン次官が3日午後、国営の朝鮮中央通信を通じて談話を発表しました。

この中で「年末の期限が近づいていることをアメリカに再び思い出させたい。われわれは、これまで最大の忍耐力を発揮してわれわれが先制的にとった重大な措置を破らないためにすべての努力をしてきた」として、北朝鮮が核実験やICBM=大陸間弾道ミサイルの発射実験を中止していることを念頭に、アメリカに対する不満をあらわにしました。

そのうえで「いまや残っているのはアメリカの選択であり、近づいているクリスマスのプレゼントに何を選ぶかは、すべてアメリカの決心にかかっている」として、打開策が示されなければ何らかの対抗措置をとる可能性を示唆し、アメリカをけん制しました。

2019年12月3日 13時43分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191203/k10012200301000.html?utm_int=news_contents_news-main_001
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