インドの中央銀行 政策金利据え置き インフレ懸念拭えず
2019年12月5日 22時13分
インドの中央銀行は金融政策を決める会合を開き、国内の消費の落ち込みが続く中でもインフレへの懸念が拭えないとして、政策金利の据え置きを決めました。
インドの中央銀行にあたる準備銀行は5日、金融政策を決める会合を開き、政策金利を今の5.15%に据え置くことを決めました。
米中貿易摩擦が収束するめどが立たず、インド経済の減速が続く中で、市場ではさらなる利下げへの期待がありましたが、準備銀行は国内消費の落ち込みが続く中でもインフレへの懸念が拭えないとして、政策金利を据え置きました。
一方、インドの今年度の経済成長率の見通しを5%に下方修正しました。
インドは一時、7%前後の高い経済成長を続け、モディ首相も経済成長を最優先課題に掲げていますが、先月発表された第2四半期のGDP=国内総生産の伸び率はプラス4.5%にとどまるなど、減速に歯止めがかかっていません。