死因不明 多くの遺体から毒薬物

*ソース元にニュース画像あり*

http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagasaki/20191211/5030006236.html
※NHKローカルニュースは元記事が消えるのが早いので御注意を

長崎県警察本部と長崎大学法医学教室が、死因がはっきりわからない遺体について、
毒薬物の精密検査を行った結果、平成22年以降の7年間で中毒域以上の濃度の
毒薬物が検出された事例が、122件にのぼることが分かりました。

警察による当初の捜査では、ほとんどのケースで毒薬物の関与が疑われておらず、
長崎大学法医学教室は、死因の究明に向けた体制の強化を図る必要があるとしています。

長崎県警察本部と長崎大学法医学教室は、目立った外傷などがなく、死因がはっきりわからない
遺体について、医師による解剖を行わなかった場合でも、その後におよそ300種類の
毒物や薬物の分析を行う取り組みなどを進めています。

こうした精密検査の結果、平成22年以降の7年間で、通常の処方量より多い
中毒域や致死域の毒薬物が検出された事例が122件にのぼることが、NHKの取材で分かりました。
警察による当初の捜査で毒薬物の関与が疑われた事例はこのうちの9件に限られ、
残りの113件については、その後に行った精密検査で毒薬物の関与が明らかになっています。

長崎県警捜査1課は「検査結果を受けて追加捜査を行ったものの、犯罪が疑われる事例はなかった。
引き続き法医学教室と協力し、犯罪の見逃し防止を図りたい」とコメントしています。

一方、長崎大学法医学教室の池松和哉教授は
「毒薬物の関与は遺体を見ただけではほとんど分からない。犯罪の見逃しを防ぐために、
捜査の初期段階で精密検査を行えるよう、体制の維持・強化を図る必要がある」と話しています。

12/11 18:54