「とよまの灯台」と呼ばれ、地元に親しまれてきたいわき市の塩屋埼灯台は15日、点灯開始から120周年を迎えた。灯台の麓で同日、セレモニーが行われ、福島県の「しゃくなげ大使」に登録されている漫画家の松本零士さんが描いた、塩屋埼灯台をモチーフにしたイラスト画が披露された。
イラスト画は、松本さんの代表作「銀河鉄道999(スリーナイン)」の登場人物「メーテル」が見つめる先に、灯台とスリーナインが描かれている。松本さんは、ビデオメッセージも寄せ「灯台は人々の生活になくてはならないもの。120周年はありがたく、めでたいこと」などと語った。イラスト画は今後、同灯台の敷地内で展示される予定。
セレモニーでは、清水敏男市長らがあいさつ。地元豊間小、豊間中の子どもたちが「灯台は豊間に住む人たちの心のよりどころ、なくてはならない存在。家族のように明るく照らし、元気づけてくれる」などと日ごろの感謝を伝えた。
塩屋埼灯台は1899(明治32)年12月15日に西洋技術を取り入れて建造され、点灯を開始した。その後1938年に地震により大破。40年に再建され、現在の灯台は2代目。
2011年の東日本大震災でも被害が出たが、14年に復旧し、参観も再開した。灯台の高さは27メートルで、平均海水面から光源までの高さは73メートル。歌手の美空ひばりさんのヒット曲「みだれ髪」の舞台にもなっている。
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