2023年にかけて6機導入予定
 エアバスが2020年1月14日(火、現地時間)、同社のパーツ輸送を行う貨物機「ベルーガ」シリーズの最新モデル「ベルーガXL」の運航を、1月9日に開始したと発表しました。

ベルーガXLは、エアバスA330-200F貨物専用機をベースにした飛行機です。「ベルーガ」シリーズの特徴である大きな「コブ」状の貨物室を有してします。低い位置に設置されたコックピットや貨物室構造部、胴体後部は新開発のものとのこと。

 エアバスによると、ベルーガXLの貨物室胴体面積は、世界最大といいます。A300-600R型機をベースにした従来の「ベルーガST」と比べ、ベルーガXLの輸送能力は30%向上したとのこと。また同社が手掛けるワイドボディ機「A350 XWBシリーズ」の主翼を、ベルーガSTでは片方しか運べなかったのに対し、新型のベルーガXLは一度に両方を運ぶことができます。

 このたび運航開始となったこの1号機を皮切りに、ベルーガXLは2023年にかけて順次、計6機が導入される予定です。なお、パーツ輸送はベルーガSTとの2モデル体制で行われるとのことです。
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従来機
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