インドの首都ニューデリーの議会選挙が8日に行われ、経済の減速やイスラム教徒に差別的な政策をとっているとして、モディ首相率いる政権与党に対して広がった批判が結果にどう影響するのか注目されています。
インドの首都ニューデリーで8日、議会選挙の投票が行われ、投票所には朝から多くの有権者が訪れ票を投じていました。
今回の選挙では70の議席をめぐり、前回5年前の選挙で圧勝した地方政党の「庶民党」に対し、モディ首相率いる政権与党の「インド人民党」がどれだけ巻き返せるのかが焦点になっています。
インド人民党は去年行われた総選挙で、経済成長を実現したモディ首相の手腕などが評価され圧勝しましたが、その後国内消費の低迷などで経済は減速しています。
また去年12月に行った国籍法の改正など、イスラム教徒に差別的な政策をとっているとして批判が起こり、抗議デモが全土に広がりました。
モディ首相は選挙戦の中で「抗議デモは国の調和を乱そうと政治的に計画されたものだ。われわれが勝利すればニューデリーの発展は加速する」と述べて、支持を訴えました。
インド人民党は総選挙のあとに行われた各地の地方議会の選挙で相次いで議席を減らしていて、11日に開票結果が出る予定の首都の選挙に政権への逆風がどう影響するのか注目されています。
2020年2月8日 20時23分
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200208/k10012278311000.html