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新型コロナウイルス対策を巡り、米疾病対策センター(CDC)のレッドフィールド所長は2月7日、「米国民にとって今、真の脅威はインフルエンザだ。中国湖北省に滞在歴がない人で、呼吸器症状がある場合は可能性が高い」と訴えた。新型ウイルスの予防目的でのマスク使用も「勧めない」とした。



 米国ではインフルエンザが猛威を振るっており、CDCは全米でこの冬に少なくとも2200万人が感染し、1万2千人が死亡したと推計している。感染者は増加傾向にある。

 一方、米国の新型ウイルス感染者は十数人で、中国に渡航歴がある人が中心だ。14日以内に中国本土に渡航歴のある外国人の入国を拒否する措置も実施し、所長は「一般の米国民が感染するリスクは低い」と強調した。

 その上で、予防法として現時点で勧められるのは、インフルエンザ対策と同様に頻繁に手を洗うことだと強調した。ウイルスが手に付着している可能性もあるため鼻や目、口を通じて感染しないようむやみに顔を触らないことも効果があるとした。

2020年2月10日 午前9時11分
https://www.fukuishimbun.co.jp/articles/-/1026414