Web東奥
青森県教育委員会が25日発表した2020年度県立高校入試の出願状況で、全日制の倍率は前年度より0.02ポイント低い1.02倍となり、現行入試制度になった15年度以降で最も低かった。昨年12月時点の中学3年生の志望倍率からは0.02ポイント上昇した。生徒を募集する105学科・コースの4割に当たる43学科・コースで1倍を割った。
データを公表している平成以降を見ても出願倍率は最も低く、平成で最も高かった07年度前期の1.39倍（出願者1万3081人）から0.37ポイント低下。出願者7973人も平成以降最少だった。募集人員は7828人。
県教委の担当者は少子化が倍率低下の要因とし「3市（青森、弘前、八戸）以外で中学生の減少が激しい」と分析した。地域別の出願倍率は東青1.04倍、中弘南黒1.17倍、三八1.08倍に対し、西北五0.84倍、上十三0.92倍、下北むつ0.89倍だった。
八戸工業建築コースの2.00倍が最も高く、弘前実業農業経営1.70倍、同家庭科学1.63倍、弘前工業情報技術1.34倍、百石食物調理1.33倍が続いた。普通科は弘前1.28倍、八戸北1.26倍、弘前中央1.24倍、青森東1.23倍、八戸東1.18倍の順だった。郡部校で低倍率が目立った。
木造深浦校舎の出願者は13人。入学者数が2年連続で募集人員（同校舎は40人）の半分未満となった場合、県立高再編計画に基づき募集停止などに向けた協議に入ることになる。同校舎の昨年度の入学者は16人。
定時制は募集人員600人に293人が出願し、倍率は0.49倍だった。
県立高入試の実施日は3月10日。合格発表は16日で、再募集人員は同日発表し、19日に試験を行う。
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200225-00000010-webtoo-l02
https://amd.c.yimg.jp/amd/20200225-00000010-webtoo-000-1-view.jpg
