現場からはとうがらしの成分や催涙スプレーなどに使われる成分が検出され、警察は何者かが液体を家に投げ込んだものとみて調べています。
18日午後9時40分ごろ、富山市豊田本町にある住宅を訪れた男性から「知人の住民が倒れていて、刺激臭がする」と消防に通報がありました。
駆けつけた救急隊員がこの家に住む20代の男性を病院に搬送し、診察の結果、男性は顔などがただれる軽傷を負ったということです。
当時、住宅には男性のほかに家族が2人いましたが、いずれも症状などはなく、近隣の住宅でも体調不良を訴えている人はいないということです。
警察などによりますと、住民の男性は「刺激臭のする物を投げ込まれ、確認しようと外に出たところさらに顔に液体をかけられた」と話しているということです。
警察が現場を調べたところ、現場からはとうがらしの成分の「カプサイシン」と、催涙スプレーなどに使われる有機溶剤成分が検出されたということです。
警察は何者かが液体を投げ込んだものとみて傷害の疑いで詳しい状況を調べています。
近所に住む60代の女性は「18日夜、住民の男性の叫び声やわめき声が聞こえ、外に出たら男性の友人とみられる人から危ないので近寄らないほうがいいですと言われたので家に戻りました。臭いがあったかどうかはわかりませんでした」と話していました。
03月19日 19時02分
https://www3.nhk.or.jp/lnews/toyama/20200319/3060004023.html