0001首都圏の虎 ★
2020/03/23(月) 18:49:06.89ID:8pxupeTI9ガザ保健当局は22日、パキスタンからエジプト経由で入境したパレスチナ人2人の感染が初確認され、隔離したと発表した。広さ約365平方キロのガザには約200万人が住む。人口密度は約5500人で大阪府や神奈川県を上回る。
ガザに隣接するイスラエルの感染者は千人を超えた。皮肉にも、イスラエルが「監獄」と称されるほどヒトとモノの出入りを厳しく制限してきたことが感染拡大を防いだ形だ。
ガザは2007年、対イスラエル強硬派のイスラム原理主義組織ハマスがパレスチナの内部抗争で勝利して実効支配した。イスラエルはテロを警戒し、巨大な検問所を設けて不審人物や物資に目を光らせてきた。
国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)などによると、ガザの住民の95%は清潔な水が使えず、電気は1日8時間しか来ない。稼働していない工場が多く、失業率、貧困率ともに50%を超える。
UNRWAの保健局長でアンマン在住の清田明宏さん(59)は、「感染が確認された場合、当初の対応はできると思う」とする半面、「住居環境が劣悪で医療サービスの能力にも問題があり、感染が一気に広がって対応不能になる危険性がある」と懸念する。
UNRWAは17日、ガザなどのパレスチナ難民の感染防止のため、今後3カ月間に1400万ドル(約15億5千万円)が必要だとする緊急声明を出した。イスラエル寄りの政策を打ち出してきた米政権は18年、UNRWAへの資金拠出の中止を表明している。
イスラエルで感染が拡大した今月に入り、ハマスとイスラエル軍は互いに目立った攻撃を仕掛けていない。感染防止に双方が躍起となる中、新型コロナが新たな軍事衝突を和らげる役割を果たしている格好だ。
「世界よ、監禁される気分はどう?」。現地の教員の男性(47)によると、ガザからはこうしたメッセージがSNS上にアップされている。隔離を強いられている欧米など世界各国の人々に、ガザの住民の閉塞感を理解してもらう好機と考えているようだ。
3/23(月) 18:45配信
https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200323-00000566-san-n_ame