新型コロナウイルスの流行が拡大する米国で、治安悪化を心配した人々が銃と弾薬を買いだめし、銃の売り上げが過去2週間にわたり急増している。

オクラホマ州タルサ(Tulsa)の銃販売店を経営する男性はAFPの取材に対し、「売り上げが約800%増えた」と説明。

購入者の大半は初めて銃を所持する人々で、あるものは何でも買っていったと語った。

多数の感染者が出ているワシントン州で銃販売店では、開店の1時間前から並ぶ客もいるという。

経営者の女性は、いつもなら客入りの良い日で20〜25丁が売れるが、「きょうは150丁ぐらい売れそうだ」と話した。

女性によると、ショットガンとその弾薬、さらに拳銃用の弾薬が全国的に品薄になっている。

女性の店でも客の大半が初購入者で、性別や年齢、さらには黒人やアジア人、インド人、ヒスパニックといった人種にかかわらず、「誰もが銃を買い求めている」という。

ユタ州に本社を置く銃メーカーで、主に半自動小銃AR15を製造しているデルタ・チーム・タクティカル(Delta Team Tactical)のマーケティングディレクター、ジョーダン・マコーミック(Jordan McCormick)氏によれば、同社は需要に応えるために休みなしに製造を続けている。

同氏は、封鎖措置を導入する州が増える中、銃販売店の休業が相次ぐのではないかという懸念が販売を後押ししていると説明。

「多くの人は自衛したいと考えている」と語った。

「失業状態が続けば、略奪が起こるかもしれない。人々は、自分や財産、家族を守る力を持ちたいと思っている」(マコーミック氏)

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