23日午前10時半ごろ、40代とみられるやせ形の男性が同じ建物に入る両校を訪問。「個人輸入したので届けに来た」とマスク100枚を譲り渡した。
男性は両校がアルコール消毒液不足にも悩んでいると聞くと、消毒液やスプレー9本を取りに戻り、一式を手渡して帰って行った。
「日々感謝しております。大切にお使いください」との手紙が添えられ、「嘴平伊之助」の署名があった。漫画では「どいつもこいつも俺が助けてやるぜ」と威勢のいいせりふを語る人物で、男性も「こういう時こそ共助の気持ちが大切」と説いていた。
両校の伊藤信子副校長は「みんなが困っている時に人助けできるのは素晴らしい。その精神を看護師教育で伝えたい」と語った。
両校の訪問直後には同じ漫画の登場人物「我妻善逸(あがつまぜんいつ)」を自称する男性が隣の一関病院に、マスク100枚を置いて立ち去った。10日に同病院に「タイガー白マスク」と称する男性が現れてから匿名の寄贈が続いている。
2020年03月26日 木曜日
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