ダムに「進撃の巨人」登場 作者・諫山さん出身地に主人公らの銅像 大分・日田
毎日新聞 2020年3月28日 12時43分(最終更新 3月28日 12時43分)
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日田市の大山ダム前に設置されるエレン(中央)らの銅像のイメージ ©諫山創/講談社

 人気漫画「進撃の巨人」の主人公エレンら3人の登場人物の銅像が、作者の諫山創さんの出身地、大分県日田市大山町の大山ダム前に建立されることになり、年内に除幕式が予定されている。古里に恩返ししたいという諫山さんの思いと、ファンが集う場所を作ってにぎわいを生みたいとの地元有志の願いが一致して実現が決まった。【田畠広景】

 進撃の巨人は、巨人が支配する世界でその餌と化した人間の壮絶な闘いを描いた作品で別冊少年マガジンに連載中。銅像は巨人と戦う主人公エレンと仲間のミカサ、アルミンの3人の少年期を原寸大(高さ約145センチ)でかたどったもので、人類が築いた壁に見立てたダムを突破しようとする巨人を3人が見上げる様子を再現する。

 銅像の建立は、地元への恩返しを模索する諫山さんの思いを知った地元有志が「進撃の日田まちおこし会議」を結成して計画。諫山さんから銅像のデザインを描いてもらうなど協力を得たうえに、クラウドファンディングで銅像建立費用を募集して2019年8〜10月の間に計2968万円の資金を集めた。

■観光しながら巨人と闘うアプリも

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配信される予定のスマートフォンアプリでは巨人とのツーショットも可能だ ©諫山創/講談社 ©T&S Ltd.

 除幕式には諫山さんも参加する予定。クラウドファンディングで5万円以上寄付した約200人も参加できる他、近くの大山公民館や県立日田林工高校でのパブリックビューイングなどを検討している。

 また、同日はスマートフォンアプリ「進撃の巨人 in HITA」が配信され、ダウンロードすれば日田市内の観光スポットを巡りながら巨人と闘うゲームが楽しめる。さらに、道の駅水辺の郷おおやまでは「進撃の巨人」をテーマにしたミュージアム&カフェもオープンする予定だ。

 秋には、JR日田駅前に人気キャラクターのリヴァイ兵長の銅像(高さ約160センチ)も設置される予定だ。「進撃の日田まちおこし会議」の織田荘太郎会長(76)は「作品の人気ぶりに驚いている。多くのファンらが日田に集まってくれたらうれしい」と期待する。