0001すみれ ★
2020/03/28(土) 14:24:10.17ID:FBZI+a0S9https://cdn.mainichi.jp/vol1/2020/03/27/20200327k0000m040323000p/9.jpg
29日に全線開通する阪神高速大和川線(堺市―大阪府松原市、全長9・7キロ)のトンネル内に、西日本の高速道路で初めて「滑り台式避難路」がお目見えする。トンネルが円筒形の上下2層構造になっており、緊急時には、道路が通る上層から避難路のある下層へ滑り降りる。道路側で発生した火炎や煙をシャットアウトすることができ、安全性の向上が期待できるという。
滑り台を使って避難するイメージ=阪神高速提供
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阪神高速によると、大和川線は河川や鉄道の線路などを横切るため、全区間の7割(6・8キロ)をトンネルが占める。このうち円筒形に掘削された3・9キロの区間に、約300メートルにつき1カ所の間隔で上下線各22基の「滑り台」が設置された。1基につき、1分間に40人が避難できるという。
3月29日に全線開通する阪神高速大和川線(赤色部分)=阪神高速提供
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車両火災などが発生した場合、道路脇にあるスライド式の非常口を開いて約3メートル下の避難路へ滑り降り、非常階段から地上へ出る。避難路があるトンネル下層は空気圧を上げてあり、煙が流れ込まない仕組みという。
高速道路のトンネルの避難路は、道路脇の非常口から階段を使って避難する方式が一般的。滑り台式は東日本でも首都高速など一部でしか採用されておらず、阪神高速の担当者は「いざという時、滑り台に戸惑わないよう利用者に使用方法を周知することが課題」と話す。
大和川線は2009年1月に着工。29日午後4時に三宝ジャンクション(堺市堺区)−三宅ジャンクション(松原市)間が全線開通する。総事業費は4465億円。1日当たりの交通量は上下線で計約4万台を見込んでいる。
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