岐阜県と岐阜市は8日、新たに同市、本巣市、可児郡御嵩町などで計8人の新型コロナウイルス感染を確認したと発表した。岐阜市のナイトクラブ「シャルム」のクラスター(感染者集団)関連では従業員の姉妹で各務原市に住む20代女性ら3人の感染が確認されるなどしクラスターは27人に。県内感染者は77人となった。

 県と岐阜市によると、姉妹の20代女性は、岐阜市内の病院に勤務する看護師。4日夜に喉の痛みが発症したが、昼間は病院に出勤していたとみられている。既に感染が確認されている従業員の30代女性の同居家族で、10代の男性の陽性も確認。シャルムのクラスターから拡大した未成年者の陽性確認は、0歳女児に次ぐ2人目となった。客では、新たに本巣市に住む50代男性の感染も確認された。

 岐阜市などによると、従業員の中には検査を拒否している人もいる。また、現時点で市などがクラスターに含めていない陽性の人には同じ建物の別の店を訪れたとされる大垣市の50代男性ら4人や、岐阜大病院の医師と共にシャルムを訪れた金沢市の男性医師もいる。引き続きクラスターは拡大しそうだ。

 クラスター以外では、御嵩町に住む60代の宗教関係者男性の感染を確認。発症した4日以降、10人ほどが集まる御嵩町内の行事に2回出席していた。岐阜市では、10歳未満の男児の感染も確認された。また、入院していた大垣市の60代男性と多治見市の50代男性が8日までに重症となり人工呼吸器を装着した。県内の重症患者は計3人となった。

2020年04月09日 08:01
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