このうち第1号の農家が10日までにワイン用に初出荷した。
安価な海外産に押され、1990年代に160トンあった出荷量は2トン程度と激減。
土地区画整理事業のあおりを受け、新たな農地確保は難しい。
それでも、JAののいち(同市)や市の支援も受けながら、ワイン向けに特化した生産戦略でブランド存続を目指す。
市内のキウイ栽培は1977(昭和52)年にコメの生産調整を受けて始まった。
ピーク時の90年ごろには30〜40人の生産者がいたものの、海外産との価格競争に勝てず、規模は年々縮小していった。
1人で4トン以上の出荷量を担っていた生産者が昨年から栽培を中止。
土地区画整理事業で畑が道路に姿を変え、やむなく手を引いたという。
キウイ生産の存続へ危機感を持ったJAは14年から市と連携し、新規生産者に苗木2本の無償提供や、栽培用の棚設置費用の補助を始めた。
その効果もあり、以降、計14人が栽培に仲間入り。
一時10人にも満たなかった生産者は現在、JAののいちのキウイ部会の6人を中心に小規模生産者も含めた22人に増え、約2トンを出荷している。
果実のほとんどは野々市ブランド認定品になっているキウイフルーツワインの原料に使われる。
キウイは十分に収穫できるまでに定植から5年ほど必要。同市末松2丁目の農業川畑良一さん(70)はJAの働き掛けで15年から栽培を始め、待望の初出荷を迎えた。
10平方メートルの畑に2本の木を育て、4年目で実をつけ始め、5年目の昨秋に約550個を収穫した。新作ワインを手に「野々市の特産物がなくなったら大変だと思って協力している。
自分のキウイで初めてできたワインだから味わって飲んでみたい」と喜んでいる。
キウイフルーツワインは、市がふるさと納税で今年度から導入する返礼品に採用される見込み。
十分な確保へ原材料の安定生産が求められており、松本栄八郎JAののいち営農課長は「一時期より、生産者も増えており、ワインの安定供給に努めたい」と話した。
ワインの新作は10日までに福井県の醸造所からJAののいちに入荷された。
キウイのみのワイン「キウイ・キウイ」とヤマブドウを混ぜたワイン「キウイ・グレープ」の2種類が2300本製造された。
同JAによると今年のできは程よい酸味があり、すっきりと飲みやすい味に仕上がった。
同JAやAコープ富奥店などで販売している。375ミリリットルが980円(税抜き)、720ミリリットルが1500円(同)となる
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4/11(土) 1:16配信
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君たちキウイパパイアマンゴーだね