*宇宙船地球号だから仲良くしなきゃ🌏宇宙彼方から此処まで来たんでしょ?何を持ってどこに行くの?🛸💫💫💫進化論やっちゃって
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2020年04月15日
ダーウィン博士、すみません──。喰わず嫌いにもほどがある。「進化学」がこんなに面白い学問なら、もっと早くに門を叩けばよかった。
本書まえがきに、著者はこう書いている。
"本書の目的は、進化を巡る謎解きのストーリーとその成果を読者に楽しんでいただくこと、そして進化を共に考え、知り、楽しむ「進化学ファン」を世に増やすことである。”
「進化論」や「進化学」のことは気にはなるけど同時に煙たくも思っていたからだ。強くて、有能で、美しきものへ向かって進んでいく──。それが進化であり、それを為し遂げたものだけが生き残る。そのプロセスを生物学的にモットモらしく検証して説いていくのが「進化学」、なのであればそれはちょっと窮屈だなあと。
ところが、これがとんでもない私の勘違いだとわかった。
冒頭で、著者は「ダーウィンが考えた生物進化の意味」を整理する。二つの特徴があるという。一つは、
"生物進化は遺伝する性質に起きる、世代を越えた変化である”
ふむふむ、ここまでは誰もがなんとなく。しかし、「もう一つの特徴」を読んで目が覚めた。
"生物進化は性質の発達や発展の意味ではない。方向性のない変化の意味である。進化の過程では、体の一部が発達したり複雑になったりすることがあるが、その逆もある。(中略)『種の起源』の初版では「転成」(transmutation)という用語を使い、「進化」(evolution)という用語を使わなかった。"
なんと! そうだったのか。ダーウィン自身が「進化」という言葉の窮屈さにナーバスになっていた証ではないか。
「進化論」の着想へと導いたマネシツグミ(鳥)の形質変化についてのダーウィン自身の“気づき”に始まって、やがて世に流布していくダーウィン伝説の紆余曲折。さらに、ある時点から『種の起源』着想の原点として認識されるようになったダーウィンフィンチ類(鳥)の進化を解明していく“後継ダーウィン”たちのエピソードまで。『種の起源』がまさに転生していく過程をコンパクトに紹介していく。
とくにグラント夫妻の研究について語るあたりで、「進化論」のエッセンスを明解に示してみせる。
"彼ら(グラント夫妻)の研究は、私に幾つものアイデアの素材となる知識を与えた。特に重要だったのは、ある性質の有利・不利は、環境が変われば逆転しうる、という点だった。(中略)集団の中で今はまだ少数派の、役に立たない、あるいは不利な性質の中に、未来を制するものが含まれているのだ”
グラント夫妻は、40年という短いスパンの中でリアルタイムに起こる「進化」を観測・分析し、「種分化」を実証した“後継ダーウィン”のひとり。その研究によれば、フィンチ類は大陸から遠く離れたガラパゴス諸島の島ごとに数種ずつ生息する。山側・海側に棲む種、固い大きな種子を割って食べる種、小さな実を啄む種……。同じ島内で進化・種分化したという。
すると、著者の講義は生物学を超えて、思いもよらぬ分野へ広がりはじめた。
"刻々と変化していく環境の中では、どれが有利になってどれが不利になるかは、事前には誰にもわからない。どの変異が役に立つかは、後にならなければわからないのである。
この変化する環境下での自然選択による適応の過程は、イノベーションの素材=「知」を選び出し、組み合わせて洗練させ、役立つ新技術や売れる新商品に変えていく過程と似ている。(中略)どんなに強い選択がかかっても、多様な遺伝的変異がなければ、環境への新たな適応は生じない。それどころか強すぎる選択は、変異をどんどん削ぎ落とすので、多様性が失われ、進化は止まる。”
https://hon-hikidashi.jp/know_learn/105816/
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