【アベノマスク】調達も謎だらけ 公開情報わずか、発注枚数や単価さえ分からず 総費用466億円と契約額約90億9千万円の差額は?

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「アベノマスク」調達も謎だらけ
公開情報わずか、発注枚数や単価さえ分からず
2020/4/24 17:00 (JST)4/24 18:33 (JST)updated
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竹田昌弘
共同通信編集委員(憲法・司法・事件)

 新型コロナウイルスの感染拡大を巡り、安倍政権が全世帯に配布する布マスクの調達先は、医薬品と繊維事業を手掛ける興和(名古屋市)、総合商社の伊藤忠商事(東京)、アパレル製造のマツオカコーポレーション(広島県福山市)の3社で、契約額はそれぞれ約54億8千万円、約28億5千万円、約7億6千万円の計約90億9千万円と公表された。厚生労働省が社民党の福島瑞穂党首の問い合わせに答えた。しかし、各社の契約枚数や単価、郵送費や事務経費は明らかにされず、466億円と言われる総費用と約90億9千万円との差額の明細も非公開だ。こうした不透明な調達手法の問題点について、独禁法や公共調達法制を専攻する上智大法学部の楠茂樹教授に聞いた。(共同通信編集委員=竹田昌弘)