新型コロナウイルスの感染拡大が続く中、環境の変化で不安定になりやすい精神障害者やその家族をサポートしようと、さいたま市のNPO法人「ぷるすあるは」がインターネットの特集ページを開設した。
(https://kidsinfost.net/2020/03/01/pulusu-4/)
心の調子を整える方法やアドバイスなどを愛らしいイラストを交えて紹介。精神障害者の親やきょうだいの見守りをするヤングケアラーも活用できる。
同法人は精神科の医師や看護師が中心となって、精神障害や心の不調がある親と、その子どもを支援。親がうつ病やアルコール依存症などの家庭で育つ子どものため、ウェブサイト「子ども情報ステーション」で生活や心の安定につながる情報を届けている。
特集ページは外出自粛や学校の休校など生活環境の変化を受け、心身の負担を和らげる「18のヒント」を掲載。
「人との近いキョリをさけて時間をすごせるところを見つける」「自分にたくさんやさしいことばをかける」「ストレスになっていること、解消法を書き出してみる」「だれかとつながる」――などを挙げている。
「親子がギャーっとなる前に」と題したイラストでは、散歩や公園に出かけるなどして親子が離れる時間を持つことの大切さも伝えている。
同法人代表理事で医師の北野陽子さんは「親も子ももう既に頑張っていると思う。一人だけで抱えず、SOSを出しながら自分自身をいたわってほしい」と呼びかける。
特集ページのイラストは看護師の細尾ちあきさんが担当し、簡単に作れる料理のレシピや緊急連絡先を書き込むカードなど、これまで発信してきた子ども向けの情報やツールも集約。ヤングケアラーの交流会など全国各地の家族会の行事予定も記し、オンラインで開催する交流会も紹介する。経済的な支援制度などをまとめたリンク集も設けた。
家族の周囲の人に向けたメッセージでは「まわりの人の方から声をかけたり、いっしょに考えたり、手続きをいっしょにやったり。だれにとっても大変な時期ですが、できる範囲の応援と、いつも以上に丁寧であたたかい対応をお願いいたします」とつづっている。【山田奈緒】
ソース(2020年4月25日 19時00分)
https://mainichi.jp/articles/20200425/k00/00m/040/147000c