■ニコチンの作用による感染予防についての仮説
※喫煙による感染や重症化の低減はタールによるものかニコチンによるものか、それとも別の因子によるものかまだはっきりとはわからない。
ニコチンによる場合は次のようなものだと言われている。

ニコチンは新型コロナよりACE2受容体とも結合しやすい。

喫煙を行うとニコチンが肺のACE2受容体と結合する。
他方、よりニコチンと結合しようとするために肺のACE2受容体も増える。

喫煙を継続している限り、ニコチンが新型コロナよりも優位にACE2受容体と結合するため感染や重症化の予防になる。

だが、喫煙者が喫煙を止めると、肺のACE2受容体は増えたままなのに結合するニコチンがないために
新型コロナとより多く結合してしまい、結果、感染しやすく、重症化し易くなる。

従って、タバコのニコチン量は出来るだけ少ない方がいいと思われる。肺のACE2受容体と結合はするが、ACE2受容体を増やさない程度のニコチンの量。
身体に悪影響を与えない程度の喫煙で十分だと思われる。

■アメリカの統計からも喫煙者が感染しにくいことが歴然
米国CDC 2020/4/3 公開レポート

https://www.cdc.gov/mmwr/volumes/69/wr/mm6913e2.htm

・陽性患者 7,162人
・・非喫煙 6,901人 96.4%
・・禁煙者 165人 2.3%
・・喫煙者 96人 1.3%

・陽性患者の内ICU(重症化) 457人
・・非喫煙 419人 91.7%
  (陽性→重症 6.1%)
・・禁煙者 33人 7.2%
  (陽性→重症 20%)
・・喫煙者 5人 1.1%
  (陽性→重症 5.2%)

■上記から想定される事は
・喫煙者は罹患しにくい
・喫煙者の重症化は非喫煙より少ない
・禁煙者は重症化しやすい
 (但し禁煙者は高齢で別疾患があるかもしれない)