0001富豪立て子 ★
2020/04/27(月) 22:35:55.19ID:EP6WhYJJ9新しく発見された4000万年前のカエルの化石も、そのような動物の1種だ。
『Scientific Reports』(4月23日付)に掲載された研究によれば、その化石は「南極で初めて発見された両生類」であるそうだ。
南極で発見された南米のカエルの化石
ほんの数ミリのそれは、カエルの頭蓋骨と腰の骨の一部。現在でも南米アンデス山脈に生息している「ヘルメットガエル科」の仲間だと推測されている。
化石が発見されたのは、南極半島の先端に位置するシーモア島。2011〜2013年にかけて行われたアルゼンチンとスウェーデンの共同探検で採取された堆積物サンプルの中に含まれていた。
だが、そもそもその探検で目的としていたのは、まだ暖かかった南極で生きていた哺乳類を見つけることだったのだ。予想外の発見に研究者も驚いた。
島で採取された堆積物をふるいにかけながら、何か面白そうなものが混ざっていないか調べていると、意外や意外、そこに珍しいカエルの骨があったのだ。
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カエルの古代史の鍵となるか?生態系史の空白を埋める化石
南極が超大陸パンゲアの一部だった三畳紀(およそ2億年前)のカエルなら発見されている。だが、それ以降の両生類の記録は、絶滅したものも、現生のものも含めてまったくない。
新しく発見されたカエルは、5600万〜3390万年前の始新世の時代を生きていた。南極がゴンドワナ大陸南部から分離したときにどのような生態学的な変化が生じたのか、まったく分かっていないが、この化石はその歴史の空白を埋めてくれるものだ。
このときの移動で、南極では気温が低下し、氷河が広まった。そして低温環境に適応できなかった動物が絶滅した。茹でガエルの比喩とは反対に、カエルは凍りついて死に絶えた。
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かつて南極は生物多様性の中心だった
たかがカエルかもしれないが、されどその存在が示しているのは、南極大陸が一時期は「生物多様性の中心」だったという驚きの事実だ。
この発見からは、4000万年前の南極にはまだ温暖な森林と淡水環境が豊富にあっただろうことがうかがい知れる。
そうした生態系は、もしかしたらこのカエルの近縁種が今も生きている南米の森林地帯に似ていた可能性もあるとのことだ。
写真:南極に南米のカエルが生息していた!?
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http://karapaia.com/archives/52290239.html