WHO事務局長側近の医師が警鐘を鳴らす 2020年4月9日
「東京は手遅れに近い…」

渋谷健司氏(英国キングス・カレッジ・ロンドン教授、WHO事務局長上級顧問)へのインタビュー。

東京は宣言すべきタイミングから1週間以上遅れてしまいました。この差は大きいです。
そして、この緊急事態宣言に効果があるかどうかは疑問です。

それは先日話題になったグーグルの位置情報を基にした人の移動データを見れば明らかで、
東京は「自粛」といってもほとんど効果がありませんでした。欧米ほど在宅勤務は増えていないし、
飲食店には依然として人が集まっています。

日本の現状は手遅れに近い。日本政府は都市封鎖(ロックダウン)は不要と言っていますが、それで「80%の接触減」は不可能です。
死者も増えるでしょう。対策を強化しなければ、日本で数十万人の死者が出る可能性もあります。

現在のような「外出の自粛」をベースとした緊急事態宣言によって、2週間で感染者数がピークアウトするとはとても思えません。
2週間後でも感染者数が増え続けている可能性さえあります。