今、『安倍政権になってから初めての政治絡みの事件』として、河井夫妻の公選法違反事件の捜査が広島で繰り広げられていますが、
『これは昨年黒川さんが《法務次官》から《東京高検の検事長》に栄転した』ために、
《広島の》事件への着手や政治家逮捕の是非を審議する『検察首脳会議に出席する資格を失った』からこそ事件化が可能になったものと考えられています。  
 東京高検の検事長は法務次官よりも位は上ですが、
『高検の検事長は自分が管轄する管区内の事件以外では検察首脳会議には呼ばれない』ため、
東京高検検事長の黒川さんは広島の事件に口出しはできなかったと考えられているからです。
 しかし、『黒川さんを検事総長に据えるためにはどうしても東京高検検事長クラスのポストを通過する必要がある』ため、
河井事件はこれまで黒川さんにことごとく政治がらみの事件を潰され煮湯を飲まされてきた検察が、
『人事の間髪を突いて満を侍して仕掛けてきた乾坤一擲の事件だった』と考えられています。
 いうまでもありませんが、『黒川さんが検事総長になれば当然全ての検察首脳会議に出席しますし』、
『検事総長の意に反して検察が重大事件に着手することはありえない』ので、
もし彼がこの先も政権の守護神役を果たすつもりでいるのであれば(こうまでして検事総長にしてもらったら、当然そうすると思いますが)、
『日本の政治腐敗は際限のないものになる恐れがあります』。