松尾邦弘元検事総長(77)ら検察OBが15日、法務省に対し、検察官の定年延長を可能とする検察庁法改正案に反対する意見書を提出した。

その意見書の中で、安倍晋三首相(65)の国会での答弁を、フランスの絶対王政を確立したルイ14世が発言したとされる、
「朕(ちん)は国家である」という言葉になぞらえ、「中世の亡霊のよう」と批判した件があった。


安倍首相の答弁について「フランスの絶対王政を確立し君臨したルイ14世の言葉として伝えられる
『朕は国家である』との中世の亡霊のような言葉を彷彿(ほうふつ)とさせるような姿勢であり、
近代国家の基本理念である三権分立主義の否定にもつながりかねない危険性を含んでいる」と批判した。

さらに「時代背景は異なるが」と、ただし書きを付けた上で、17世紀の政治思想家ジョン・ロックが著書「統治二論」で書いた
「法が終わるところ、暴政が始まる」という言葉を紹介し「警告している。心すべき言葉である」とつづった。
https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202005150000909.html
https://www.louvre.fr/sites/default/files/medias/medias_images/images/louvre-louis-xiv-1638-1715.jpg