歯抜けの太陽王
ルイ14世は、侍医アントワーヌ・ダカン(フランス語版)の主張する「歯はすべての病気の温床である」という説に基づき、
12回にわたる手術の末、全ての歯を抜歯された。しかも当時は麻酔が無いため、全て無麻酔にて行なわれ、
抜歯後は真っ赤に焼けた鉄棒で歯茎を焼灼し消毒した。その後、歯の無いルイ14世は、
約8時間以上掛けてくたくたになるまで煮込んだホロホロ鳥や雉などしか食べられなくなった。
また、常に胃腸の調子が悪くトイレにも頻繁に駆け込んだ。時にはトイレから臣下たちに命令を下すこともあったという
。余りにもトイレに行く回数が多かったため、衣服にも悪臭が染み付いてしまっていた。
そのため臣下たちは、香水を染み込ませたハンカチを鼻に当てながら閣議に臨んでいたという。