市場予想は12.0%減だった。3月は当初発表の8.7%減から8.3%減に改定された。
自動車とガソリン、建材、食品サービスを除いたコア売上高は前月比15.3%減だった。3月は3.1%増。コア売上高は国内総生産(GDP)の消費支出に最も大きく連動するとされる。
先週発表された4月の雇用統計は景気動向を敏感に映す非農業部門の就業者数も前月から2050万人減少し、減少幅が過去最大になった。この日の小売統計は経済が悪化していることを改めて示した。アナリストは持ち直しに数年かかる可能性があると警告しているほか、米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長も13日、米経済は「長期にわたり」成長が低迷し所得も停滞する恐れがあると述べた。
ロヨラ・メリーマウント大学(ロサンゼルス)の経営学教授、スン・ウォン・ソン氏は「4月が最悪な状況だったことは分かっている。注目点は、5月と6月に封鎖措置が緩和される中で小売部門のどの分野が持ち直し、どの分野が全く持ち直さないかだ」と指摘。「持ち直す場合も回復は遅く、段階的になることをあらゆる指標が示している」と付け加えた。
州・地方政府が規制を緩和する中、全国各地で経済活動が再開している。ただ事業運営は稼働能力を大幅に下回っているほか、新型ウイルスの感染拡大の「第2波」を警戒し、消費者がショッピングモールへ足を運ばないとの不安も漂っている。
米経済の3分の2以上を占める個人消費は第1・四半期に年率7.6%減と、1980年第2・四半期以来の大幅なマイナスとなった。第1・四半期の国内総生産(GDP)は4.8%減だった。第2・四半期の予想は最大40%減と、1930年代以来の大幅な落ち込みになるとみられている。
ビジネス2020年5月15日 / 23:46 / 2時間前更新
https://jp.reuters.com/article/usa-economy-sale-idJPKBN22R2BH?taid=5ebecbb57d33a000011d3903&utm_campaign=trueAnthem:+Trending+Content&utm_medium=trueAnthem&utm_source=twitter