2020年05月21日 18時05分
https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/1863273/

3年ごとに開催される国内最大規模の現代アートの祭典「あいちトリエンナーレ」の負担金3300万円を巡り、愛知県と名古屋市が
対立している問題で21日、河村たかし市長(71)が市を訴えると明言している大村秀章知事(60)に動画で反論した。
同イベントの会長代行を務めた河村市長は「今日とんでもないことが起きまして。大村愛知県知事(同会長)が、3300万円
 払えと名古屋市を訴えたという事でございます」と報告すると「これは、そもそも締結の時には信義則に反する事象の変更が
 あった時はそりゃ払わんこともできるという規定があって。内容ですけど、とにかく政治的中立を害するひでえもんですわ。
 反日テロのようなものと皆さん言われます」と訴えた。

その後「まず一つは、昭和天皇の肖像画をバーナーで燃やして足で踏んづける。実は違うものが初めの申請書に出とったんです。
 隠してやったんです、これは。2番目は慰安婦像が出とる。もう一つは、日本軍の亡くなった兵士の皆さんは、まぬけな日本人
 だという展示が出とった」と、当時物議を醸した展示内容について触れた。
そして「これは公共事業ですから、名古屋市民の税金で1億3000万、県で5億8000万、それから国の税金、補助金も
 出とります。とてもこれはいかんということで、未払いになっとった3300万円は払えんと。こんな政治的に偏ったものには。
 これは絶対払いませんので。市民の皆さん、県民の皆さん、国を守らないかん、これ。ということでよろしくお願いします」と、
あくまで負担金を払わない姿勢を明確にした。

河村市長は「コロナ禍で苦しむ県民の支援を優先するべき」と訴えており、この時期に訴訟を持ち出した大村知事の姿勢を批判。
これまで文書で3回、「実行委員会開いて話し合おう」と呼び掛けたものの、無視されたという。
同イベントで行われた「表現の不自由展・その後」には抗議が殺到。
河村市長が大村知事に抗議文を提出するなどして、わずか3日間で中止に追い込まれたが、その後に1週間だけ開催された。