保険代理店の20代男性が、性的指向を上司から同僚に暴露(アウティング)されて精神疾患になったと訴え、労災申請することが23日、男性や関係者への取材で分かった。男性は「カミングアウトは自分のタイミングですると会社側に伝えていた」と話している。男性を支援する労働組合「総合サポートユニオン」によると、職場でのアウティング被害による労災申請は珍しい。

本人が望まない形で暴露される被害は、2015年、一橋大法科大学院の男子学生が同級生に同性愛を暴露された後、転落死して社会問題化した。禁止するマニュアルを整備する自治体もあるが、対策は十分進んでいない。社会の理解が進んでいない実情が浮き彫りになった。

男性側は今回の暴露が性的指向・性自認への差別的な言動や嫌がらせを意味する「SOGI(ソジ)ハラ」に当たると主張。残業代未払いもあったと訴えている。

男性は19年、営業職として入社。入社面接で自身の性的指向を上司らに明かした上で「会社の同僚には自分のタイミングで伝えたい」と説明。対象は正社員に限定したいとも伝えていたという。

しかし、同年夏、一緒に働いていたパート女性が男性を避けるようになった。その後、飲み会の場で上司から、男性の性的指向を女性に教えていたと告げられた。会社への不信感が高まり、自殺も頭によぎった。友人の勧めで精神科を受診し、11月に精神疾患と診断された。

ユニオンと男性が団体交渉したところ、会社側は、男性に確認せずに伝えたことを認めた一方、「職場で公にすることを男性が望んでいると認識していた」と説明したという。会社は共同通信の取材に「社員との間に一部認識の違いがあり、現在交渉していることは事実。問題解消に向けて真摯(しんし)に話し会いを行う」と書面で回答した。(共同)

[2020年5月23日16時30分]
https://www.nikkansports.com/general/news/202005230000375.html

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