コロナウイルスの感染拡大による海外の移動制限で足止めされた邦人のうち、外務省や在外公館の支援を受けて出国、帰国した人数が月末までに1万人を超えるとの見通しを明らかにした。来週には200人以上が帰国を予定しているとして「邦人の安全、帰国手段の確保に向け、外務省一丸となって取り組む」と強調した。

 外務省の援助を受けて出国した邦人は26日時点で計9923人。同省は29日現在、27カ国で約280人の帰国希望者を把握しており、今後も帰国者が増える見込みだ。

 各国は感染拡大防止のため、国境封鎖などの措置を強化し、出国が困難となる邦人が続出、国際線の運航が停止になった国もある。

 外務省は在外公館を通じ、帰国の要望調査や空港への移動支援を実施。臨時便運航に向けた現地政府や航空会社との調整も担ったという。

2020.5.29 18:29 産経新聞
https://www.sankei.com/politics/news/200529/plt2005290030-n1.html