(前略)
老人ホームや小学校での集団感染
5月25日には、6人の感染が分かったが、前々日に陽性と判明した患者の「濃厚接触
者」が1人含まれていたため、まるきり新しいルートの感染者としては5人だった。
このうちの1人は男子高校生で、彼を除いた4人は60〜80代の高齢者だった。

4人はそれぞれ、▽意識を失って救急搬送▽前日から40度台の発熱と腹痛があり、
救急搬送▽前日から40度台の発熱や頭痛、倦怠感があり、救急搬送▽呼吸困難に
なり、救急搬送――とされており、かなり症状が悪化してから搬送されたことになる。

この4人の高齢者のうち、2人がそれぞれ入院した病院では集団感染が起きた。
搬送に携わった救急隊員も感染した。

集団感染は特別養護老人ホームでも発生した。別の日に心肺停止で救急搬送され、
陽性判明したものの亡くなった80代の女性が入所していた施設である。
小中学生への広がりも次第に分かり、小学校で同じクラスの児童が集団感染していた
と分かった。

「感染者確認ゼロ」は偶然だったのか?
一方、5月25日に陽性判明した高校生は、感染が分かるまでにかなり長い期間を要
した。同11日に下痢や腹痛があったといい、同17日には39度台の発熱のほか、咳、
鼻水、全身倦怠感があった。こうした症状が続くため、同22日に医療機関を受診
して、25日にPCR検査を受けた。
もう少し受診が早ければ、「感染者確認ゼロ」の期間中に判明していた可能性は
なかっただろうか。

「第2波初日」の5月23日に感染が判明した陽性者のうちの1人は無症状だったが、
同20日に持病で病院に掛かった時の検査で分かった。それ以前に病院で検査して
いたら、もっと前に判明していたかもしれない。

5月23日までゼロだったのは、たまたまだったのではあるまいか。
北橋市長は「第1波の検査体制では、無症状の人が陽性と判明することはまれだった」
と記者会見で話している。高熱が4日間続くなどという“基準”で判断され、PCR検査
の体制も整っていなかったからだ。


詳しくは以下ソースで
https://president.jp/articles/-/35902