「週刊文春」が、黒川氏と産経新聞の司法クラブ所属記者2名、そして、朝日新聞の元司法担当記者1名との「賭け麻雀」をウェブサイトで報じたのは、5月20日のこと。緊急事態宣言下、その真っ只中に2度も雀卓を囲んでいたことに加え、辞表提出後も、「訓告」という、ほぼ無罪放免の処分で終わらせたものだから、世論は沸騰。

「懲戒免職にしろ!」

「起訴すべし」

 そして、矛先は雀卓を囲んでいた記者たちにも向かって、

「実名報道せよ」

 との声も上がっているのは周知の通りである。

 当時、黒川氏はある意味、日本で最も注目される身の一人であった。マスコミに追いかけられることがわかっている中での賭け麻雀だから、その脇の甘さには絶句するしかあるまい。

「黒川さんは学生時代から麻雀狂でしたよ」

 とその歴史を説明するのは、彼の“雀友”の一人。

「省内、庁内やマスコミなどを相手に多い時では、平日、週に1回程はやっていた。だいたいスタートが仕事終わりの18時くらいで、終わるのが深夜2時前、という感じですかね」

 報道では、麻雀が行われていた場所は、都内の産経記者のマンション。が、これは定年延長問題で黒川氏が「著名人」となったために最近作られた「アジト」で、それまでは都心の雀荘で開かれるのが常だったという。

 それにしても、検察のエリートコースを歩んできた黒川氏がよくも週に1度の時間が作れたものだが、

「文字通り、万難を排してやってくるんです。あの人は根っからの麻雀好きで、日程を指定するのは、いつも黒川さん。たぶん、麻雀の日はお昼くらいからソワソワしていたと思いますよ……。国会が法務省提出の法案で紛糾している最中でも時間通り雀荘に飛び込んできて、“こっちの方が大事だからな”と始めるんです。当然、麻雀中に大事な電話が鳴る時がある。普通の人は、音が気になって席を外すでしょ。けど、あの人は絶対に立たない。大臣が相手だろうと、ジャラジャラする中“はい、はい”と答えながら続けるんです。で、当たり牌が出ると、“ん!”って指を差す」(同)

 彼の部下に当たる法務・検察幹部の間でも、黒川氏は「夜は気もそぞろになる」と知られていたというから、根っからのフリークである。

 今回の騒動では、賭けのレートが「千点100円」で、俗に言う「テンピン」なる用語が登場した。雀友が続ける。

「基本はそれで、サラリーマンが仲間内でやっているレートと一緒なんです。『割れ目』というギャンブル性が上がる特殊ルールで打つこともありましたが、せいぜい半荘(ハンチャン)で5千〜6千円動く程度、どんなに負けても一晩で3万〜4万円といったところでしょうか」

 常に「ガチンコ麻雀」で、「弱いヤツは連れてくるな」が口癖だったという。

以下ソース

6/3(水) 8:01
https://headlines.yahoo.co.jp/article?a=20200603-00632190-shincho-soci