6/4(木) 6:37
時事通信
 
 【モスクワ時事】ロシアのプーチン大統領は3日、北極圏の都市ノリリスク近郊で5月29日に起きた約2万トンのディーゼル燃料の流出事故をめぐり、対応が遅れたとして地元知事らを厳しく叱責した。

 燃料は近隣の河川に流れ込み、環境汚染が懸念されている。

 地元メディアによると、ロシアの金属大手ノリリスク・ニッケルの関連会社が運営する発電所の燃料貯蔵施設が損壊し、流出が起きた。燃料が流れ込んだ河川は変色しており、環境保護団体は経済的損失額が60億ルーブル(約95億円)を超える恐れがあると指摘した。

 プーチン氏も参加して行われた3日のテレビ会議では、政府機関に事故情報が伝わったのが2日後の5月31日だったことが明らかにされた。また、地元知事も「インターネット交流サイト(SNS)を通じて実態に気付いた」などと説明。そのため、プーチン氏は「なぜ政府機関が気付くのが2日後なのか。われわれはSNSで非常事態を知るというのか」と激怒した。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200604-00000011-jij-int