1つのQRコードで複数のスマートフォン決済サービスを利用できる、統一QRコードの導入が全国で始まることになりました。

統一QRコードは「JPQR」と呼ばれ、総務省は一部の地域で実証実験を進めてきた結果、今月22日から全国の店舗を対象に導入の受け付けを始めることになりました。

スマートフォン決済は利用が急速に伸びていますが、スマートフォンで読み取るQRコードは事業者ごとに異なるため、店舗にとってはそれぞれのコードを用意する必要があります。

一方、統一QRコードはITや通信、コンビニなどの企業が提供する18の決済サービスに対応していて、新規で導入する店舗は1つのコードで済むほか、総務省がつくった専用のウェブサイトから一括して、決済サービスの導入を申し込めるということです。

また、すでに複数のサービスを導入している店舗もコードを1つにまとめることができます。

QRコードは来月下旬以降、順次、店舗に送付される予定です。

キャッシュレス決済は新型コロナウイルスの感染予防のための新しい生活様式の実践例にも挙げられていて、総務省は統一QRコードを活用して、スマホ決済の普及を後押ししたい考えです。

これについて、高市総務大臣は5日、記者団に対して「新型コロナウイルスの感染予防対策にもなるので、店舗での導入を検討してほしい。地域の消費活性化や利便性向上につなげたい」と述べました。
統一QRコードの決済サービス
統一QRコードの「JPQR」が対応するのは、次の決済サービスです。

▽atone
▽auPAY
▽OKI Pay
▽UnionPay
▽commoney
▽J−Coin Pay
▽d払い
▽はまPay
▽FamiPay
▽PayPay
▽ほくほくPay
▽Money Tap
▽メルペイ
▽ゆうちょPay
▽YOKA!Pay
▽LINE Pay
▽楽天ペイ

2020年6月5日 13時03分
NHKニュース 
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200605/k10012459001000.html