2020年6月9日
IBM、顔認識事業からの撤退を宣言 「人種プロファイリングや自由の侵害を容認しない」
IBMが、汎用的な顔認識技術の開発と提供を廃止すると発表した。黒人男性が白人警官の暴行で死亡したことを契機に全米で人種差別抗議運動が続く中、「今こそ、法執行機関が顔認識技術を採用すべきかどうか話し合うべき時だ」とクリシュナCEO。
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米IBMは6月8日(現地時間)、汎用的な顔認識および分析のためのソフトウェア製品を廃止すると発表した。アービンド・クリシュナCEOから米議員宛の公開書簡という形での発表だ。「法執行機関による責任ある技術仕様に対処するコンテキスト」での決定としている。

 5月25日に黒人男性が白人警官の暴行で死亡したことを契機に全米で人種差別抗議運動が続く中、この書簡は「米国で人種平等を推進するための政策提案」を概説するものになっている。

アービンド・クリシュナCEO
https://image.itmedia.co.jp/news/articles/2006/09/yu_ibm_w290.jpg

https://www.itmedia.co.jp/news/articles/2006/09/news083.html