6/14(日) 18:00配信
河北新報
廃止されることが決まった「あぶくま公園運動場」
宮城県亘理町は、昨年10月の台風19号で被災した同町逢隈田沢の阿武隈川河川敷にある「あぶくま公園運動場」の廃止を決めた。復旧に多額の費用が見込まれ、今後も台風や豪雨による被害が想定されるため。近年は地域住民の利用が少ないことも踏まえた。
同運動場は約5万3000平方メートルで、野球場、ソフトボール、サッカー場がある。遅くとも1990年に東北地方整備局から無償で借り受け、地域スポーツの振興を担ってきた。
台風19号の際は冠水し、流れ込んだ泥やごみが堆積。野球場のポールやサッカーゴールが破損した。復旧には約6000万円が必要とされるものの国の支援はなく、町が全額負担することになる。
町生涯学習課によると、同運動場の利用は2018年度が12件、19年度が8件で、大半が逢隈地区以外の利用者。地域住民は東日本大震災後に造成された「おおくま防災広場」を活用することが多いという。
町はバックネットやベンチなどの構造物を撤去し、本年度内に東北地方整備局に返還する方針。撤去工事費2100万円を本年度一般会計補正予算案に計上し、11日に開会した町議会6月定例会に提出した。
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