>>502
結局、日本の核武装が日米同盟と排他的関係にあるかどうかの問題でしょ

これまでのアメリカは日本の核武装を拒絶してきた
この前提に立てば、日本がアメリカの反対を押し切って核武装するには
日米同盟を破棄した上でNPTを脱退し、黒鉛増殖炉を建設、兵器級プルトニウムを
製造しなければならないから、ハードルが極めて高い
その際、指摘のようにアメリカからの経済制裁を受け、日本が保有する米国債は
無効にされるから、経済的にも日本の核武装は不可能であるという結論になる

ところが、北朝鮮の核武装と中国の軍拡により、東アジアの安全保障環境は
非常に危険な状況に一変してしまった
このような状況の変化を踏まえ、例えば、アメリカの元国防長官ロバート・ゲイツは、
ICBMを廃棄することを条件に北の核保有を認め、その代わりとして、日本の
核武装を認めるべきと言い出している
この場合、アメリカにとって日本が黒鉛増殖炉の建設から始めて独自に核武装するより
日米同盟の枠組みの中で、核シェアリングなどの方法により核武装する方が好ましいだろう
先ごろ、アメリカがINF条約を破棄し、東アジアに中距離核ミサイルを配備する旨を
発表したのは、こういった流れの中で理解すべきでしょう

なので、結論としては、日本はアメリカが東アジアに配備する中距離核ミサイルを
核シェアリングすることになる
そして、その前段階として敵基地攻撃能力の獲得について検討に入ったということでしょ