NHKは民放に比べると、良識的と言える番組もたくさん作っているし、現在の日本人の民度の高さの一因は、NHKのおかげかもしれません
NHKは戦後、それなりに歴史的な役割を果たしてきたと思います
しかし、メディアが非常に多様化している現在、すでにNHKは数多くの情報源のわずか一つに過ぎません
紙の新聞やテレビが、情報を独占していた時代は、もう終わったのです
消費者の情報嗜好も非常に多様化していますから、テレビは持っているけど、NHKはまったく見ないという人も少なくありません
買いたくも無い人に特定の情報を押し売りするのは、消費者の選択の自由の侵害行為であり、もう無理だと思います
もしNHKが、どうしても押し売り情報屋として生き残りたいのなら、受信料を現在の10分の1以下(例えば月100円程度)の、消費者が納得できるリーズナブルな水準に引き下げるべきでしょう
話は飛びますが、その昔、コカ・コーラだったかな、マーケティング戦略を策定するとき、「わが社の商品は、有っても無くてもどうでもいい商品である」と定義して、戦略立案作業をスタートしたそうです
いまNHKに必要なのは、この謙虚な姿勢ではないかと思います
既得権の上にあぐらをかき、NHKは社会にとって絶対に必要な存在だなどと、傲慢にふんぞり返っていると、社会から「反社会的な存在」として、厳しいしっぺ返しをくらうかもしれません
現在のNHKが、宗教改革直前のカトリック教会に見えてしまうのです