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毎日新聞

ANA社長「資金1兆350億円確保」「航空会社再編、全くない」株主総会で説明
東京都内で開かれたANAホールディングスの定時株主総会=2020年6月29日午前9時55分、小坂剛志撮影
 ANAホールディングス(HD)は29日、定時株主総会を東京都内で開催した。新型コロナウイルスの感染拡大で航空需要が落ち込む中、片野坂真哉社長は、金融機関からの借入金や融資枠の拡大で1兆350億円の資金を確保したと説明。「資金面は当面の間、問題はない」と強調した。

 同社は5月、国際線で90%、国内線で85%の減便を実施。役員報酬の減額や社員4万人超の一時帰休により資金流出を抑えている。足元では国内線が回復の兆しを見せており、片野坂社長は「純民間企業として数多くの危機を乗り越えてきた。今回も乗り越えて、事業を成長軌道に戻す」と述べ、事業構造改革を進める考えを示した。

 株主からは、今後の業績予想や資金繰りに対する質問が続いた。日本航空との再編について問われた片野坂社長は「一部メディアで航空会社の再編に関する記事も出ているが、現時点で全くない」と明言した。

 株主総会は585人の株主が出席し、取締役と監査役を選任する2議案を可決した。

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