6/29(月) 21:10
産経新聞
予約図書を駅前で 本の「自動受取機」設置 神戸市
地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅に設置された「予約図書自動受取機」＝神戸市中央区
神戸市は、市立図書館の本を無人で貸し出す「予約図書自動受取機」を、市営地下鉄海岸線の三宮・花時計前駅（同市中央区）に設置し、２９日に報道陣に公開した。すでに図書の予約を受け付けており、３０日から受け取りが可能になる。
市によると、受取機は幅８・２メートル、高さ２・４メートルで図書館の施設外に設置されるのは全国で初めてという。内部に１千冊収容でき、市内にあるすべての図書館の蔵書が受取可能。１人２０冊まで予約できる。
中心部にある三宮図書館が再整備に向けて、令和４年度に港側の「デザイン・クリエイティブセンター神戸」（同区）に仮移転することから、中心部での貸し出しサービスを維持・充実させようと設置した。
受取機を利用するには市立図書館が発行する図書館カードや、事前に図書館の利用者登録などが必要。インターネットや図書館窓口で予約すると、図書館職員らが受取機内に本を補充し、用意ができるとメールで知らせる仕組み。図書館カードをかざしてタッチパネルを操作すると、取り出し口から本が受け取れる。
利用時間は駅構内が開いている午前５時半〜午前０時で、取り置き期間はメールが届いてから３日以内。返却は受取機横に併設する返却ポストまたは市内の図書館などで。
久元喜造市長は「駅前にあることで大変便利かつ、パネル操作も分かりやすい。本に親しみを持ってもらうきっかけとなれば」と話している。
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