6/29(月) 23:01配信
AFP=時事

台湾の台北市立動物園で生まれたジャイアントパンダの赤ちゃん。同園提供(2020年6月28日撮影、同29日入手)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】台湾の台北市立動物園(Taipei Zoo)は29日、中国から寄贈されたジャイアントパンダが、人工授精を経て第2子を出産したと発表した。

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 雌のパンダ「円円(Yuan Yuan)」と雄の「団団(Tuan Tuan)」は、2008年に当時の台中友好関係の象徴として中国から贈られて以来、人気を集めている。

 動物園によると、円円は29日、陣痛開始から5時間後に、186グラムの雌の赤ちゃんを出産した。名前はまだ決まっていない。

 同園は「母親が赤ちゃんの面倒を見てくれればと思っていたが、円円は恐らく出産で疲れ果てていたのだと思う。少し様子を見た後で、飼育員らの方でミルクを与えるため、赤ちゃんを預かることに決めた」と説明した。

 また赤ちゃんは背中に軽傷を負っていたが、治療を受けて容体は安定していると明かした。

 円円は2013年にも、台湾初となるジャイアントパンダの赤ちゃんを出産。赤ちゃんは雌で「円仔(Yuan Zai)」と名付けられた。

 中国政府は通常、パンダを他国に送る際、貸し出しのみを行っており、貸出先の国で生まれたパンダは中国に返還する必要がある。

 しかし台北当局によると、円円と団団は例外的に、中国からの贈り物としてやってきたため、円仔も台湾に残ることが許されたという。

 当時台湾は親中派の国民党(KMT)政権が統治しており、円円と団団を台湾へ贈るという中国政府の決定にも象徴的な意図が込められていた。2頭の名前を組み合わせた「団円」という中国語には、「再会」や「統一」という意味があるという。

 2頭の到着で、台湾にはパンダフィーバーが巻き起こり、円仔の誕生以降はさらに注目が集まっていた。【翻訳編集】 AFPBB News

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