6/30(火) 3:17配信
ロイター

世界保健機関のテドロス事務局長(写真)は29日、新型コロナウイルス感染の終息について「近づいてさえいない」という認識を示した。写真は6月25日、ジュネーブで撮影(2020年 ロイター/Denis Balibouse/File Photo)

[ジュネーブ 29日 ロイター] - 世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長は29日、新型コロナウイルス感染の終息について「近づいてさえいない」という認識を示した。

テドロス氏は、コロナ感染による死者が世界中で50万人に到達し、感染者数も1000万人を超える中、「大半の人々は依然として感染する可能性があり、ウイルスの移動余地は引き続き大きい」と指摘した。

その上で「みんなコロナ感染の終息を願っているが、実際には終息に近づいてさえいないというのが厳しい現実だ。多くの国々で一定の成果がうかかがえるが、パンデミック(世界的大流行)は加速しているのが現状だ」と語った。

また、新型コロナの発生源調査のため来週、調査団を中国に派遣すると表明した。

WHOで緊急事態対応を担当するライアン氏は、安全で有効なコロナワクチンの開発に向け多大な進展が見られるものの、成功する保証はないとした。

現時点でコロナ感染の防止には試験実施や感染者隔離、接触追跡などの措置が有効とし、日本や韓国、ドイツの戦略が「包括的で持続的」と評価した。

地域別ではブラジルが引き続き「大きな課題」に直面しているほか、米州の状況が全般的に厳しいとした。

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