6/30(火) 4:13配信
AFP=時事

フランソワ・フィヨン仏元首相(2020年2月27日撮影、資料写真)。【翻訳編集】 AFPBB News

【AFP=時事】仏パリの裁判所は29日、架空の職務の給与名目で妻に公金を不正に支払ったとして、元首相のフランソワ・フィヨン(Francois Fillon)被告(66)に禁錮5年(うち3年は執行猶予)の有罪判決を言い渡した。弁護士は控訴する意向を示している。

【写真】妻と共にマスクをして裁判所に到着したフィヨン元首相

 この問題では、フィヨン被告の妻、ペネロプ(Penelope Fillon)被告が15年間で計100万ユーロ(約120億円)以上の公金を受け取っていたとされる。2017年の大統領選に立候補していた同被告は、このスキャンダル発生を受けて当選への道が絶たれていた。

 裁判所はペネロプ被告に対しても、不正受給に加担したとして、執行猶予付き禁錮3年の有罪判決を言い渡した。2人はそれぞれ罰金37万5000ユーロ(約4540万円)の支払いも命じられた。

 フランスでは数十年にわたり政治家の縁故主義や金銭にまつわる不正行為に軽い刑罰が下されており、フィヨン被告の裁判は政治家に対する責任追及の在り方を問う試金石として広く認知されていた。

 フィヨン被告は2年の実刑判決を受けた形となったが、弁護士が控訴の意向を示したことから収監はされず、裁判所を後にした。【翻訳編集】 AFPBB News

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