6/30(火) 10:08配信
朝日新聞デジタル

盗難被害にあった紅秀峰の木。実は軸ごともぎ取られ、色の薄いものばかりが残されていた=2020年6月29日、山形県東根市野川、西田理人撮影

 山形県警は29日、東根市野川のサクランボ畑から、収穫間近の紅秀峰約150キロ(67万円相当)が盗まれたと発表した。県警によると、被害量は過去5年間で最大。また、この日は地元JAが定めた紅秀峰の「出荷解禁日」だった。

【写真】盗難被害にあった紅秀峰の木。色の薄い実を残すようにして、軸ごともぎ取られていたという=2020年6月29日、山形県東根市野川、西田理人撮影

 村山署などによると、29日午前5時半ごろ、畑の所有者で近くに住む専業農家の男性(62)が、サクランボの消毒をしようと畑に出たところ、被害に気付いて110番通報した。18本の木から、多くは軸ごともぎ取られていたという。畑の周囲には防鳥ネットが張られていたが、畑やその周辺に防犯カメラやセンサーはなかった。署は、男性が前日の作業を終えた28日午後6時以降に盗まれたとみて調べている。

 県警生活安全企画課によると、サクランボ盗難事件の1件あたりの被害量としては、少なくとも過去5年で最大だという。

 被害に遭った男性によると、紅秀峰の木はいずれも畑の奥に植えてあり、真っ赤に色づいた実ばかりが盗まれた。男性は前日までに佐藤錦の収穫を終え、30日から紅秀峰の収穫に取りかかる予定で、すでに注文も複数受けていたという。

https://amd.c.yimg.jp/amd/20200630-00000018-asahi-000-1-view.jpg

https://news.yahoo.co.jp/articles/ea3877c20568d3e48afbc12a00728c5ca44bb964