三峡ダム、今年初の放流 7月にさらなる増水の予想

【新華社武漢6月30日】中国の長江中・上流域で降った強い雨の影響を受け、三峡ダムの水量は引き続き増加している。同ダムでは29日午前、今後流入して来る可能性のある大量の水に備え、一定の容量を確保するために放水口2カ所を開き、水量を増加させ、今年初の放流を行った。

長江上流に流れ込む烏江(うこう)・岷江(みんこう)・沱江(だこう)の流域ではこのところ強い雨が降っている。三峡ダムへの流入量は28日午後2時現在、毎秒4万立方メートルと、27日午後2時の2倍となっている。長江防?抗旱総指揮部(洪水・干ばつ対策本部)は、同ダムの放流量を1日平均で毎秒3万5千立方メートルに調整するよう要求した。

三峡発電所では29日午前8時に、発電ユニット34基をフル稼働させた。総出力は2千万キロワットを超え、上限に近い状態となっている。

長江の上流域東部と中・下流域では現在も、北西部から南東部にかけて強い雨が降り続いている。三峡ダムには7月上旬から中旬に、再び大量の水が流入する可能性がある。(記者/肖芸九、李思遠、方亜東)

2020年6月30日 15時18分 新華社通信
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