安倍晋三首相の自民党総裁としての任期は、2021年9月までです。
新型コロナウイルスへの対応が焦点になった通常国会が閉会し、政界の関心は安倍首相の後継争い「ポスト安倍」レースに移りつつあります。
朝日新聞の全国電話世論調査を分析すると、自民支持層の心変わりが見えてきました。(朝日新聞記者・磯部佳孝)

自民党総裁の任期は党則で連続3期までと決まっています。ただ自民内には、この党則を変えて、安倍首相に4期目も続けることを支持する声もあります。
朝日新聞の世論調査では、この「安倍4選」について、次のように定期的に聞いています。

■自民党総裁の任期は、自民党の決まりで、連続3期までになっています。
あなたは、この決まりを変えて、安倍首相が4期目も続けることに賛成ですか。反対ですか。
【全体】
2019年12月 賛成(23%)/反対(63%)
2020年2月 賛成(25%)/反対(60%)
2020年6月 賛成(19%)/反対(69%)

【自民支持層】
2019年12月 賛成(43%)/反対(46%)
2020年2月 賛成(46%)/反対(43%)
2020年6月 賛成(36%)/反対(54%)

(中略)
「安倍4選」について、全体では反対がつねに賛成を大きく上回っています。
これに対し、自民支持層は2019年12月と2020年2月の調査で賛否が割れていたのが、4カ月後の2020年6月の調査では反対54%が賛成36%を上回りました。

自民支持層で「安倍首相離れ」がじわりと進んだ背景には、今年2月以降に深刻化した新型コロナへの政府対応がありそうです。

(中略
ポスト安倍レースはなお混迷
■あなたは、次の自民党総裁として、だれがふさわしいと思いますか。
(2019年9月)→(2019年12月)→(2020年2月)→(2020年6月)
【全体】
石破茂=(18%)→(23%)→(25%)→(31%)
小泉進次郎=(22%)→(20%)→(14%)→(15%)
河野太郎=(8%)→(8%)→(8%)→(9%)
菅義偉=(8%)→(6%)→(5%)→(3%)
岸田文雄=(6%)→(5%)→(6%)→(4%)
茂木敏充=(3%)→(1%)→(1%)→(1%)
加藤勝信=(1%)→(1%)→(1%)→(0%)
この中にはいない=(27%)→(29%)→(32%)→(31%)

【自民支持層】
石破茂=(14%)→(22%)→(22%)→(29%)
小泉進次郎=(21%)→(20%)→(17%)→(17%)
河野太郎=(12%)→(12%)→(10%)→(12%)
菅義偉=(12%)→(9%)→(8%)→(5%)
岸田文雄=(8%)→(8%)→(8%)→(7%)
茂木敏充=(3%)→(3%)→(2%)→(1%)
加藤勝信=(1%)→(1%)→(1%)→(0%)
この中にはいない=(20%)→(20%)→(26%)→(23%)

同じ選択肢で行った2019年9月から今年6月の計4回の調査では、自民支持層の「ポスト安倍」トップは19年12月以降、
全体と同じように、つねに石破茂氏でした。石破氏の支持率は19年9月の14%から今年6月の29%に上がりました。
ほかの候補の支持率が軒並み伸び悩んでいるのとは対照的に、石破氏の人気ぶりがうかがえます。

全文はソースで
https://news.yahoo.co.jp/articles/d7de79f24de8efefcdba2c15afd432fc77dbae2b?page=1