モントリオールでピットブルの飼育が禁止に なぜ?

カナダ・モントリオール市で9月27日、ピットブル犬を新たに飼うことを禁止にする条例案が可決した。
また、これまで飼っていても、専門家が「危険」と判断した場合は安楽死させられるという。カナダの公共放送CBCなどが報じた。


スタッフォードシャー・ブル・テリアやアメリカン・ピット・ブル・テリアなど数種類の犬、及び、それらの種類の混合種の犬などを飼育する場合は、市の特別な許可を得る必要がある。

ピッドブルを飼育する場合、飼い主が条例を遵守しなければ安楽死させる。


ピッドブルとリスクのある犬を公衆の面前に連れ出す場合は、口輪をはめなくてはならない。

ドッグパークにこれらの犬を連れて行く場合も、口輪をはめなくてはならない。

2019年12月31日までに、モントリオール内のすべての犬は去勢または卵巣摘出し、かつ、マイクロチップを埋め込まなくてはならない。

ピッドブルの飼い主が死亡した場合、同じ住所に住んでいる家族に飼育を委ねることができる。

■条例がつくられたきっかけは?

この条例案のきっかけになったのは、6月にモントリオール市内に住む55歳の女性が、近くの家の囲いから抜け出してきたピットブルに襲われ死亡した事件だった。
その数日後には、市の郊外で女性がピットブルに襲われ、太ももを咬まれる事件も起きていた。