東京大の救急医療チームは6日、新型コロナで肺炎を発症し、ICUで治療した重症患者11人に抗インフルエンザ薬アビガンと膵炎治療薬フサンを併用投与したところ、10人の症状が軽くなったと発表した。

 海外ではICUで治療が必要になった患者の30〜50%が死亡するとの報告があり、チームは「併用投与の有効性を示唆する結果だ」としている。

 チームによると、東大病院でICUでの治療が必要となった36〜75歳の11人に併用投与した。投与後、10人は症状が軽くなり、うち6人は退院した。75歳の男性は死亡した。11人のうち、死亡した男性を含む8人は人工呼吸器を装着していた。

2020/7/6 20:11  共同通信
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