政府、留学生らへのビザ発給厳格化へ 中国スパイによる技術流出を防止 
2020年06月30日 13時28分.

政府は26日、首相官邸で統合イノベーション戦略推進会議を開催し、2020年度版「統合イノベーション戦略」の素案をまとめた。

素案では、先端技術の海外流出を防止するために、留学生や外国人研究者を受け入れる際、審査を強化する政府の方針が明らかになった。
7月中旬に閣僚会議で決定するという。時事通信などが報じた。

素案は、外国の情報機関による技術情報の流出が「すでに発生している」と警告し、
留学生らに対する「出入国管理やビザ発給の在り方を検討すべきだ」と提案した。
また、政府が、大学や企業、研究機関と連携して、ハイテク技術情報へのアクセスを含む内部体制管理を一段と強化することが盛り込まれた。

米政府は、中国人スパイによるハイテク技術や知的財産権の窃盗の防止対策として、中国人留学生や研究者らへのビザ発給を制限している。